第四回定例会が十二月二十一日に終了しました。
補正予算を含む二十三議案が可決成立しました。今議会では障がい者の差別解消に関する質疑、震災から五年を迎える明年、五月に行なわれるG7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議の準備についてなど、新たな仙台の構築等についても多くの議論がされました。私も一般質問に立ち、市民協働による市民提案で出来た、防災・減災を学ぶ「仙台発そなえゲーム」の普及推進、市内墓地の使用状況について、市有地の有効活用について、障がい者施策について質疑しました。(以下質疑・答弁抜粋)
○市民協働で制作した仙台発そなえゲームについて
問:製品の著作権は、NPO法人にありますが、今後仙台発そなえゲームを更に市民協働で普及させる取り組みとして、そなえゲームの制作を、障がい者の授産施設等における受注作業とすることで、障がい者授産施設の工賃に反映できるようにしてはいかがか。
答:今後のゲームの普及拡大につきましては、議員提案の手法等も含め、実行委員会の皆様とご相談をしながら、被災地仙台から生まれた防災の知恵を未来に生かす資産として、全国に発信してまいりたいと考えております。(市長答弁)
○市営墓地・共葬墓地使用の現状
問:震災以降また、高齢化が進む中で、北山霊園、葛岡墓園の市民墓地の空きがなくなり、市内にある墓地貸し出しの場所としてはいずみ墓園を基本に考えています。市内の近い場所に墓地があるなら、北山霊園や葛岡墓園に遺骨を埋蔵したいと思う方々が多いと思いますが、この二つの空き墓地の使用貸し出しは現在どのようになっているのか伺います。
答:北山霊園及び葛岡墓園において、使用許可後、これまでに返還された墓地は511区画あり、表土の入替え等の整備を行った上で再貸出することとしたところです。今年度は2つの墓園を合わせて171区画を募集し、現在、当選者に貸出手続きを行っているところであり、残る葛岡墓園の340区画につきましては、来年度から2か年で再貸出する予定でございます。
問:共葬墓地は古くからの地区住民が墓地として使用し、互いに助け合いながら維持管理・運営されてきたものです。しかし、地域には新住民も増えてきていますので、この地区に住む住民として「私もこの地区にある共葬墓地を使用したい」と思う方々も住むようになってきます。共葬墓地の管理業務としては、維持管理、貸し出し、埋葬、改葬まで、墓地管理要綱にあるように管理者に謝礼をお支払いして地区の管理をお願いしているわけですが、共葬墓地の使用基準や現状の墓地使用状況を当局では把握されてきたのか伺います。
答:共葬墓地は、もともと地域共同体の強い結びつきのもと、集落の中に地区住民が墓地を形成したもので、旧来の慣行による使用が法により認められたという経緯を踏まえ、本市としては、貸出しについては共葬墓地を管理・使用する方々に判断を委ねているところでございますが、それぞれの使用状況等につきましては、速やかに把握してまいりたいと存じます。
○市内未利用地の有効活用等について
問:未利用地の中には、年月が経ち集会所としての用地活用は考えていないという土地もあるのではないでしょうか。
町内会によっては高齢化が進み、地域ニーズとして高齢者福祉施設などが求められている地域もあります。サービス付き高齢者向け住宅等の、地域ニーズにあった未利用地の有効活用を考えてかいかがか。
答:サービス付き高齢者向け住宅の用地の確保につきましては、これまで、民間事業者が自ら行ってきているところでございます。
しかしながら「(仮称)仙台市高齢者あんしん住まいるプラン」に基づき、今後はいわゆるサ高住の供給促進への取り組みを強化する必要があることから、高齢者向け住宅の立地ニーズ等を踏まえながら、健康福祉局をはじめとする関係部局等と連携して、市有地等の利活用の可能性について検討してまいります。
○障がい者のガソリン供給課題について
問:障がい者であってもセルフのガソリンスタンドを容易に利用できるようになるには、事業者の配慮として意識を持っていただくことが大事になります。そのためには、この度検討されている条例等により、事業者や市民に障がい者への配慮を周知することは有効であります。当局の御所見を伺います。
また、現状においては県内の多くのガソリンスタンドが加盟している団体である、宮城県石油商業組合への働きかけを本市からすることで、障がい者の給油時の利便性向上につながるものと思いますが御所見を伺います。
答:具体的な事例を積み重ねながら、障害のある人もない人も安心して生活できる地域づくりに努めてまいる所存であり、ご指摘のガソリンスタンドで感じている不便さにつきましても、宮城県石油商業組合にお伝えするなど、必要な配慮により障害のある方にとって生活のしやすさ、利便性の向上が図られるよう働きかけてまいりたいと考えております。
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