平成25年12月定例議会では提案された条例案について、付託を受けた健康福祉常任委員会において質疑しました。質疑の抜粋は以下の通りになります。

問：（分べん料を２０年間改定しなかった理由について）
分べん料はこれまで２０年間改定することはなかったとの事だが、この間、改定に至る時期があったと思うが、２０年間改定に至らなかった理由は何か。

答：分べん料の改定につきましては、平成十六年から新病院の検討が始まり、新築移転計画を進めてまいりましたことから、施設・設備が一新され、NICU等の整備により機能が拡充する新病院への移転を機に見直すこととしていたことが理由であります。

問：（他病院の現在の分べん料について）
分べん料２０万５００円というのは、県内病院の中でもまだ低い分べん料であるということだが、他病院の現在の分べん料はどれくらいになっているのか。

答：正常分べんで時間内・初産の場合で当院改定後の料金は１９万５００円となりますが、市内の近隣同規模病院では、２６万円から２７万８千円の設定になっております。尚、市外県内の地域周産期母子医療センターでは、２１万円から２４万円の設定になっています。

問：（通常分べん費用について）
分べん料１６万５００円から２０万５００円になると４万円アップになるとういことで、現在の出産育児一時金４２万円を上回るものとなる。これから出産を考えたい方々にとって４２万円を超えるのは大変だと不安を抱く方々もいる。通常分べんで４２万円から何万円くらいになるのか。

答：出産費用でありますが、正常分べんで時間内・初産の場合には、現在の約４１万円が分べん料改定後には約４５万円となります。尚、処置や投薬などが加わりますと金額は変わってまいります。

問：（出産育児一時金が４２万円になった際の対応について）
出産育児一時金が今後４２万円以上になった際の分べん料改定は考えているのか。

答：分べん料改定にあたりましては、分べんにかかる医師・助産師・看護師等の人件費を基に試算を行い、併せて国の調査結果等も参考にしながら、自治体病院として子育ての家庭の経済的負担を勘案し、引き上げ額の圧縮に努め今回提案の金額にしております。
こうしたことから、出産育児一時金の支給額が引き上げられましても、更に分べん料を見直すことは考えておりません。